第58週(第231回〜第234回)

第231回配信(2008.10.23)
【姦淫してはならない】その5(マタイ5:27〜28)
◆日本語で「姦淫」といえば、人妻が夫以外の男と通じる事を言いますから、「姦淫」の主語はあくまで「女」になります。また、「モイケウオー」は人の女房を盗むことをいいますから、その主語は「男」なのです。<続く>(「ケセン語訳聖書を楽しむ会」より熊谷雅也が要約)※ケセン語訳聖書の情報はイー・ピックス出版 http://www.epix.co.jpへどうぞ

第232回配信(2008.10.27)
【姦淫してはならない】その6(マタイ5:27〜28)
◆さて、「バルバロ訳」や「フランシスコ会訳」で「女」と訳されている言葉は「ギュネー」という言葉ですが、この言葉は?女、婦人?女主人、貴婦人?妻、人妻などの意味があります。◆しかし「モイケウオー」の意味が人の女房を盗むことである以上、この場合の意味は「人妻」ということになります。そうなると「ギュネー」を「女」と訳し、女性一般のことのように訳しているバルバロ訳やフランシスコ会訳は正確な訳とはいえず、「他人の妻」と訳している「新共同訳」は全く正しい訳といえます。<続く>(「ケセン語訳聖書を楽しむ会」より熊谷雅也が要約)※ケセン語訳聖書の情報はイー・ピックス出版 http://www.epix.co.jpへどうぞ

第233回配信(2008.10.28)
【姦淫してはならない】その7(マタイ5:27〜28)
◆徹底した男尊女卑の当時の社会にあって、「独身の女性」を犯してもたいした罪になりませんでした。その場合、結納金を払って結婚すれば良いとされていました。◆しかし「人妻」と通じると、石殺しや縛り首で死刑にされたのです。◆要は、マタイ5章27〜28節で問題にしていることは色情云々ではないのです。男が女を見て、女が男を見て、なにがしかの色情を覚えるのは当たり前の自然現象です。それ自体が問題なのではないのです。<続く>(「ケセン語訳聖書を楽しむ会」より熊谷雅也が要約)※ケセン語訳聖書の情報はイー・ピックス出版 http://www.epix.co.jpへどうぞ

第234回配信(2008.10.29)
【姦淫してはならない】その8(マタイ5:27〜28)
◆マタイ5章27〜28節で問題にしているのは、他人の妻をなんとかしてわが物にしようと決意し、渇望し、虎視眈々、あらゆる手段を尽くして付け狙っているそういう奴のことなのです。◆たしかにそこまで行けば、それはもう心の中で人妻を盗んでいるも同然ですから罪といわれても仕方がないですね。<続く>(「ケセン語訳聖書を楽しむ会」より熊谷雅也が要約)※ケセン語訳聖書の情報はイー・ピックス出版 http://www.epix.co.jpへどうぞ