第59週(第235回〜第238回)

第235回配信(2008.10.30) 【姦淫してはならない】その9(マタイ5:27〜28) ◆そこでケセン語訳では次のように訳しました。【其方等(そなだァど)も聞いでだ通り、「他人(ひと)の女房(おがだ)さ手ェ出すな」って語らィでる。加ァで、この俺ァ語っておぐ。…

第58週(第231回〜第234回)

第231回配信(2008.10.23) 【姦淫してはならない】その5(マタイ5:27〜28) ◆日本語で「姦淫」といえば、人妻が夫以外の男と通じる事を言いますから、「姦淫」の主語はあくまで「女」になります。また、「モイケウオー」は人の女房を盗むことをいいますから、…

第57週(第227回〜第230回)

第227回配信(2008.10.16) 【姦淫してはならない】その1 (マタイ5:27〜28) ◆マタイ5章27〜28節に【あなたがたも聞いているとおり、「姦淫するな」と命じられている。しかし、わたしは言っておく。みだらな思いで他人の妻を見る者はだれでも、既に心の中でそ…

第56週(第223回〜第226回)

第223回配信(2008.10.9) 【憤怒(ごせ)ェ焼ぐな】その13(マタイ5:21〜26) ◆マタイ5章26節のケセン語訳を標準語風に訳すと、【しっかりと語っておくぞ。最後の五十円玉一つ弁済するまでは、其処を出る訳には 行かないぞ。】となります。<続く>(「ケセン…

第55週(第219回〜第222回)

第219回配信(2008.10.2) 【憤怒(ごせ)ェ焼ぐな】その11(マタイ5:21〜26) ◆マタイ 5章23〜24節のケセン語訳を標準語風に訳すと【だから、祭壇にお供物を上げ申そうとする時に、兄弟があなたのことを恨んでいるのを思い出したなら、そのお供物をまずそこに…

第54週(第215回〜第218回)

第215回配信(2008.9.25) 【憤怒(ごせ)ェ焼ぐな】その8(マタイ5:21〜26) ◆前の考えに新しい考えを付け加えていって人間の考えは進歩するのであって、否定して進歩するのではない、というのがユダヤ人の考え方です。◆教皇ヨハネ・パウロ二世の時にユダヤ教…

第53週(第211回〜第214回)

第211回配信(2008.9.18) 【憤怒(ごせ)ェ焼ぐな】その4(マタイ5:21〜26) ◆日本語に訳せば同じ「殺す」ですが、「Kill」はただ殺すこと、交通事故でたまたま人をはねて殺してしまった時などは「Kill」に相当します。戦争で自分の身を守るためにやむなく人…

第52週(第207回〜第210回)

第207回配信(2008.9.11) 【コーヒーブレイク】その11 〜破壊(ぼっこ)す〜 ◆マタイ5章17節【俺ァ来たのァ律法(おきて)だの 預言者(みごどもぢ)の教えだ事だのォ 破壊(ぼっこ)す べってでァねァ…】(俺が来たのは律法だとか預言者の教えた事などを壊す…

第51週(第203回〜第206回)

第203回配信(2008.9.4) 【律法について】その7(マタイ5:17〜20) ◆そこでケセン語訳では次のように訳しました。◆マタイ5章17節【俺ァ来たのァ律法(おきて)だの 預言者(みごどもぢ)の教えだ事だのォ破壊(ぼっこ)すべってでァねァがら、思い違(ぢげ)…

第50週(第199回〜第202回)

第199回配信(2008.8.28) 【律法について】その3(マタイ5:17〜20) ◆マタイ5章17〜20節を文字通りに理解すると、イエスは「超ウルトラ律法主義者」にならなければ天国に入れないと言っている訳ですから、この話には“裏”があるように思えてなりません。◆そこ…

第49週(第195回〜第198回)

第195回配信(2008.8.21) 【土の塩、世の光】その6(マタイ5:14〜16) ◆イエスは「上げたり下げたり」する人のようです。後ろの話が上げている話なので、前の話も同じく上げている話かと思っていましたが、私は昭和35年の津波以来、どうも違うのではないかと…

第48週(第191回〜第194回)

第191回配信(2008.8.14) 【土の塩、世の光】その2(マタイ5:13) ◆私は「地の塩」とは“いい意味”(キリスト教徒を誉める例え)で使われている言葉だと思っていましたが、昭和35年のチリ地震津波以来、そうではないと思うようになりました。◆昭和35年のチリ地…

第47週(第187回から第190回)

第187回配信(2008.8.7) 【付け足しのお話】その4(マタイ5:11〜12) ◆「喜び」はイエスの教えの中心にあるものです。人生は喜ぶためにあるのだとイエスは言います。いわば、キリスト教は「喜びの哲学」と言うことができます。◆ですから、この箇所が継続命令…

第46週(第183回から第186回)

第183回配信(2008.7.31) 【コーヒーブレイク】その8 〜山浦さんの著作5〜 ◆『ふるさとのイエス』は初版が2003年6月にキリスト新聞社から発行されました。◆前年の11月に『ケセン語訳聖書』の第1弾「マタイ」が出版され、山浦さんは各地で講演をする機会に恵…

第45週(第179回から第182回)

第179回配信(2008.7.24) 【真福八端】その16(マタイ5:10)〜義のために迫害される人々 <3>〜 ◆そこでケセン語訳では【施しィ与(け)ろ、与ろって強請(せ)めらィる人ァ幸せだ。神様の懐に抱がさんのァその人達(ひだぢ)だ。】(施しをくれ、くれと強請…

第44週(第175回から第178回)

第175回配信(2008.7.17) 【真福八端】その14(マタイ5:9)〜平和を実現する人々 <1>〜 ◆マタイ5章9節に【平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。】(新共同訳)とあります。◆「平和」とは神様のお取りしきりに身を委ねて、身も…

第43週(第171回から第174回)

第171回配信(2008.7.10) 【真福八端】その11(マタイ5:6)〜義に飢え渇く人々 〜 ◆そこでケセン語訳聖書では、【施しに あだづぎ そごねで、腹ァ減って、咽ァ渇(かゑ)ァでる人ァ幸せだ。満腹(くっち)ぐなるまで 食ァせらィる。】(施しに ありつくことが…

第42週(第167回から第170回)

第167回配信(2008.7.3) 【真福八端】その7(マタイ5:5)〜柔和な人々 〜 ◆そこでケセン語訳では【意気地(ずぐ)なすの 甲斐性(けァしょ)なすァ 幸せだ。その人達ァ 神様の遺産(あどしぎ)ィ受げる。】(意気地なしの甲斐性(かいしょう)なしは幸せだ。…

第41週(第163回から第166回)

第163回配信(2008.6.26) 【真福八端】その5(マタイ5:3)〜心の貧しい人は幸い? 〜 ◆「ホイ・プトーホイ・トーイ・プネウマティ」をケセン語訳では、【頼りなぐ、望みなぐ、心細い人ァ幸せだ。神様の懐に抱がさんのァその人達(ひたぢ)だ。】(頼りなく、…

第40週(第159回から第162回)

第159回配信(2008.6.16) 【真福八端】その1(マタイ5:1) ◆聖書をひもといたことのある方なら誰でも知っているイエスの説教集に、「山上の垂訓」と呼ばれるものがあります。そこに「真福八端(しんぷくはったん)」などと呼び習わされた、まことの幸せについ…

第39週(第155回から第158回)

第155回配信(2008.6.9) 【治療と治癒】その1(マタイ4:24) ◆マタイ4章24節に【そこで、イエスの評判がシリア中に広まった。人々がイエスのところへ、いろいろな病気や苦しみに悩む者、悪霊に取りつかれた者、てんかんの者、中風の者など、あらゆる病人を連…

第38週(第151回から第154回)

第151回配信(2008.6.2) 【神様のお取り仕切りァ来てる】(マタイ4:23) ◆「御国の福音を宣べ伝え〜」をケセン語訳では「神様のお取り仕切りァ来てるづゥ良い便りィ語って聞かせ〜」(神様のお取り仕切りが来ているという良い便りを語って聞かせ〜)と訳して…

第37週(第147回から第150回)

第147回配信(2008.5.26) 【四人の漁師を弟子にする】その3(マタイ4:18〜22) ◆マタイ4章21〜22節に【そこから進んで、別の二人の兄弟、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、父親のゼベダイと一緒に、舟の中で網の手入れをしているのを御覧になると、彼ら…

第36週(第143回から第146回)

第143回配信(2008.5.19) 【ガリラヤで教えはじめたイエス】その1(マタイ4:17) ◆マタイ4章17節に【そのときから、イエスは、「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言って、宣べ伝え始められた。】(新共同訳)とあります。◆ガリラヤで教えはじめたイエスのこ…

第35週(第139回から第142回)

第139回配信(2008.5.12) 【ザブロンとネフタリの地方(くに)】その2(マタイ4:13) ◆ユダヤ全土といっても岩手県とさほど変わらない面積ですから、「ゼブルンとナフタリの地方」といっても、一つ一つの領土はさほど大きな広さではないのです。◆イエスの時代…

第34週(第135回から第138回)

第139回配信(2008.5.12) 【ザブロンとネフタリの地方(くに)】その2(マタイ4:13) ◆ユダヤ全土といっても岩手県とさほど変わらない面積ですから、「ゼブルンとナフタリの地方」といっても、一つ一つの領土はさほど大きな広さではないのです。◆イエスの時代…

第33週(第135回から第138回)

第135回配信(2008.5.5) 【ガリラヤに逃げたイエス】その4(マタイ4:12) ◆マタイ4章12節に【イエスは、ヨハネが捕らえられたと聞き、ガリラヤに退かれた。】(新共同訳)とあります。◆ここで「退かれた」と訳されている言葉は、ギリシャ語の「アナホレオー」…

第32週(第131回から第134回)

第131回配信(2008.4.28) 【「それに加えて〜」というユダヤ人の考え方】その5(マタイ4:4)〜ギリシャ語の接続詞「アッラ」と「デ」〜 ◆ギリシャ語の「アッラ」と「デ」という接続詞は、「しかし」ではなく「それに加えて」と訳すほうがふさわしいとする前島…

第31週(第127回から第130回)

第127回配信(2008.4.21) 【「それに加えて〜」というユダヤ人の考え方】その1(マタイ4:4)〜ギリシャ語の接続詞「アッラ」と「デ」〜 ◆マタイ4章4節に【イエスはお答えになった。「『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生…

第30週(第123回から第126回)

第123回配信(2008.4.14) 【主なる神】その3(マタイ4:8〜11)〜精神史上 革新的な考え〜 ◆「もし、ひれ伏してわたしを拝むなら、これをみんな与えよう」という多神教的な世界観を、イエスは「退け、サタン。『あなたの神である主を拝み、/ただ主に仕えよ』…