第52週(第207回〜第210回)

kijinomori2010-03-17

第207回配信(2008.9.11)
【コーヒーブレイク】その11 〜破壊(ぼっこ)す〜
◆マタイ5章17節【俺ァ来たのァ律法(おきて)だの 預言者(みごどもぢ)の教えだ事だのォ 破壊(ぼっこ)す べってでァねァ…】(俺が来たのは律法だとか預言者の教えた事などを壊すためではない…)という一節がありました。◆ケセン語で「ぼっこす」とは「ぶち壊す」ことです。文章にしたときに意味が伝わりやすいよう、ケセン語訳聖書では「破壊(ぼっこ)す」というように書き表しています。(イー・ピックス出版/熊谷)

第208回配信(2008.9.15)
【憤怒(ごせ)ェ焼ぐな】その1(マタイ5:21〜26)
◆マタイ5章21節に【あなたがたも聞いているとおり、昔の人は「殺すな。人を殺した者は裁きを受ける」と命じられている。】(新共同訳)とあります。◆ここで言っているのはモーセ十戒の第6の掟「殺してはならない」のことです。◆これをケセン語訳では【其方等(そなだァど)も聞いでだ通り、昔から「謀(たばが)って人ォ殺すな。謀って人ォ殺す者ァ、裁ぎィ受げる」って、語らィでる。】と訳しました。これを標準語風に訳すと以下のようになります。<続く>(「ケセン語訳聖書を楽しむ会」より熊谷雅也が要約)※ケセン語訳聖書の情報はイー・ピックス出版 http://www.epix.co.jpへどうぞ

第209回配信(2008.9.16)
【憤怒(ごせ)ェ焼ぐな】その2(マタイ5:21〜26)
◆前号のケセン語訳を標準語風に訳すと、「『謀(たばか)って人を殺すな。謀って人を殺す者は、裁きを受ける』と、語られている。」となります。◆ケセン語訳で「謀(たばが)って…」と訳したのには実は大きな意味があります。<続く>(「ケセン語訳聖書を楽しむ会」より熊谷雅也が要約)※ケセン語訳聖書の情報はイー・ピックス出版 http://www.epix.co.jpへどうぞ

第210回配信(2008.9.17)
【憤怒(ごせ)ェ焼ぐな】その3(マタイ5:21〜26)
ケセン語訳で「謀(たばが)って…」と訳したのには実は大きな意味があります。◆ヘブライ語には「殺す」という言葉に2種類あり、英語にも同様に2種類あります。一つは「Kill」、もう一つは「Murder」です。◆日本語に訳せば同じ「殺す」ですが、実はこの意味には大きな違いがあります。<続く>(「ケセン語訳聖書を楽しむ会」より熊谷雅也が要約)※ケセン語訳聖書の情報はイー・ピックス出版 http://www.epix.co.jpへどうぞ
※写真は2005年3月の仙台での講演風景